お客様の想いをカタチに
『今回のお葬式で家族・親族一同みんなメモリードのファンになりました。』私が仕事をする中で一番心に残っているお客様からの言葉です。
この言葉をいただいたお客様は、40代のご主人様を亡くされた奥様が喪主を務めたご葬儀でした。喪主の奥様はもちろん、当時高校生だった娘さん、ご両親様、お兄様、皆様当然悲しみも深く、思い入れも強いと感じました。
ご自宅の場所の関係でご葬儀をされたのはメモリードの式場ではなく、公営の斎場でした。公営斎場は使用の制限があり、普段メモリードの式場で行える演出等のほとんどができないという状況でした。その中で、少しでもご家族の心を癒し、その気持ちを表すことができないかと、できない演出の代わりになるものを考えました。
ご自宅からのご出棺時に、ご主人様・奥様・娘さんご家族3人を乗せた寝台車で、奥様とご主人様が出会い、通われた学校や、歩いてデートした道などを奥様のお話を聞きながら通ることにしました。スライドや献奏はできない代わりに、式中に司会者からご主人様の人生のエピソードを話すシーンを作りました。追い求めていた夢を結婚するために諦めたこと、家族を守るために独学で資格を取り新しい夢を叶えたことなどのお話をさせていただき、当時ご主人様がよく聞いていた曲をカセットテープで流しました。メモリアルコーナー(思い出の写真や品を飾るスペース)を作ることができなかったので、ご家族皆様にそれぞれ思い出やお別れの言葉のつづられた手紙を書いていただき、それを読み上げるシーンを作ることなどを提案しました。
私は、お客様のお話を聞くということを大切にしています。お客様が何を考え、何を求めているのか。そのすべてを理解し、叶えて差しあげることは不可能かもしれませんが、なるべく多くのお話をお聞きし、理解することを心がけています。そのうえで最大限ご希望に沿えるよう努力しております。
一口にお葬式と言っても、“作る人”“お世話する人”によって全く違う雰囲気になります。固定概念に捉われず、ご満足いただけるお別れの形を提案するのが私たちメモリードのお葬式です。