あたたかい場所へ
以前、胎児(7ヶ月の赤ちゃん)のお別れ会のお手伝いをさせていただいたことがあります。実際に小さな小さな赤ちゃんと対面した時、こんなに小さな体でお母様のお腹の中で、必死に生きようとしていたのかと思うと胸が痛くなりました。残念ながらお母様に話かけられる状況ではなかったのですが、あの時何か一言が伝えられたら、少しでも気が楽になったのではないかと思うと、今でも後悔しています。
私はこの仕事に就く前、「お葬式」というと暗い・悲しいというイメージがありましたが、この仕事を通じて、「お葬式」は故人様と生前お付き合いのあった方々が集まり、故人様を偲び懐かしい思い出話に花を咲かせ、お好きだった音楽を聞いたり、演奏をしたり、皆で歌ったり…。悲しい別れの場だけでなく再会の場でもあることを知りました。
ご会葬にいらしたお客様に、「あなたの笑顔は素敵ね、その笑顔に多くの人が救われていると思うわよ、大変なお仕事だと思うけど頑張ってね」というお言葉をいただきました。葬儀場という場所柄、満面の笑みでの対応はできませんが、表情には注意をしておりますので、そのお言葉がとても嬉しく思いました。
私はご葬家様への対応の他、ご会葬の皆様への対応も大切にしております。私たちスタッフの対応を見て、メモリードでお葬式をしたいと思うメモリードファンが増えるように、おひとりおひとり、そして、ひとつひとつの対応を大切にしています。
私だからできること。私だからかけられるお言葉。後悔した苦い経験から私は通常のサービスの他、何か私にできることを一つ行う“プラスワンサービス”を心がけています。
その為、お客様とのコミュニケーションを大切にしようと思っています。お客様が安心して私に頼ってくださり、全て終えた後に「ここでお葬式をして本当によかった」と心から思っていただけるよう、お客様の近くに寄り添いサポートしていきたいと思います。