高校生の時に自身の祖母を亡くし、その葬儀がきっかけで、自分も人の最期に関わる仕事をしてみたいと思いこの業界に入りました。入ってみてから、お葬式にもさまざまな形式があることを知りました。そして、一つ一つのご葬家様の故人様への想いをカタチにすることが、一番求められていることも分かりました。
以前は接客に抵抗があった時もありましたが、日々の業務を重ねていくうちに、ご葬家様に寄り添う心を持つことや、参列に訪れる方々が何を不安に思っているか読み解いていくことが大切なのだとわかり、自分の今すべきことがわかるようになりました。トイレの場所ひとつにしても、迷っている方を見かけたら、まずお声をかけるよう心がけております。また、私の身長が高い分、お客様とお話しする時には目線を合わせるよう気をつけております。お預かりしたお写真や愛用品をメモリアルコーナーに飾っている際、「こんなに素敵にしていただいてありがとう」とおっしゃっていただいたり、お帰りの際に「無理を言ったのに色々ありがとうございました」とお言葉をいただくこともあります。そんな時は、非常にうれしく思います。

一つ一つのご葬儀においては、お客様から見える景色で状況を考えたり、式典の動きを客観的にとらえたりと、一歩引いた状態から全体を把握していけるよう取り組んでいるところです。さまざまな角度からお客様のお気持ちを汲み取り、望まれているベストなお葬式に近づけるよう努めていきたいと思います。そして、メモリードのお葬式で、一つのご葬家からさらにご親戚の方へ、広く絆や縁がつながっていけるような信頼関係をつくっていきたいと考えております。